イタリア移住を決める前に知っておくべきイタリア生活の現実

イタリア在住者が綴るイタリア生活。イタリアで生活すると日々こんなことが起きます。

カテゴリ: 差別

昨日、私がベビーシッターをしている、イタ夫の友達夫婦の小1の男の子を学校へ迎えに行ったら、何かムスッとして怒っていた。

こりゃ何かあったなと思い聞くと、彼の言い分はこうだった。

彼は、同じクラスのアフリカ系の男の子が、消しゴムを取って返してくれないと主張していた。返してと言っても、持っていないと言われたそうだ。

なので、お母さんに言えば新しい消しゴムを買ってくれるよと言うと、その消しゴムは学校から自分だけが貰った物だからとか、よく消える消しゴムだったのにとか、まだ使えたのにとか、ぐちゃぐちゃ言い続けてた。(てか、何でその子にだけ消しゴムをあげるの?又、特別扱いされてる?) 

この男の子についての記事



で、先生に言ったの?と聞くと、言ったけど先生は見つけられなかったらしい。そりゃそうだよね、一人で十何人もの落ち着きのない6歳を教えてたら、消しゴムの1つくらい見つからないのは仕方ない気がする…


残念だが、イタリアの学校で持ち物が無くなることは、日常茶飯事。名前を書いてあっても戻って来ないことがほとんど…

もしかしたら、その学校の消しゴムまだ学校に残ってるかもしれないから、聞いてみたら?と聞くと、絶対にある訳ないと言う。

よく消える消しゴムなら、他にも売っているから、それをお母さんに買ってもらったら?と言うと、あんなに良く消える消しゴムはないと言う。

もう、あー言えばこー言う。とにかくこの子、全てに関して反論してくる。

で又、ところでそのアフリカ系の男の子が、あなたの消しゴムを取ったのを見たの?と聞くと、見てない、でも見てない所でその子が取ったに違いないと言った。


あぁ、じゃあ誰が取ったか分からないのに、決めつけちゃダメよねと心の中で思った。

それなら、取り敢えず家に帰ったらお母さんに話して、お母さんから先生に話してもらったら?と伝えたら、僕のお母さんは、プレゼンタンテ(クラスの保護者代表の人のこと→でも誰もやりたい人がいなかったから、仕方なくなっただけで、別にみんなから人望があって選ばれたという訳ではない)だから、先生と話しできるに決まっていると言ってきたので、別にプレゼンタンテとか関係なく、どのお母さんでも何か聞きたいことがあれば、先生と誰でも話しができるのだと説明した。

こういう、自分だけ特別と思っている感ぷんぷんの発言が本当にこの子は多くて、つくづく鼻に付く。常日頃、クラスで先生からも、頭が良く理解力の高いこの子は特別扱いされているんだろうと想像がつく。

この子のクラスには、外国人の生徒が多い。そして、外国人の子と何かトラブルが起きると、この子、ものすごい人種差別的発言をする。

この前、授業中に先生から、外国人生徒の子のヘルプをする様に言われて、助けに行ったら腕を噛まれた。私はどうやって起きたのか詳しくは知らないが、その子は何にもしてないのに、何の理由もなく噛まれたと主張していた。普通は何の理由もなく噛むことはない。

話しを聞くと、その外国人の子が書いた何かを消したらしい。私が思うに、ヘルプへ行き何かが間違っていたので、その子は何も聞かずに勝手に消して、それをその外国人の子が気に食わなくて噛んだんじゃないかと。。。

そして、その外国人の子はアルバニアの子で、イタリア語が全く分からなくて(さすがに全くはないと思うが…)、クラスでも同じ国の子とアルバニアの言葉でばっかり話していると、怒りながら言ってきた。
確かに、噛んだ方が悪い。でもそれ関係なくない?
それに、もしそのアルバニアの子が、本当にイタリア語が得意でないのなら、なぜ?先生はイタリア語しか話せない子をヘルプに行かせた?

上の消しゴム事件の時も、疑いを勝手にかけられたアフリカ系の子について、同じようにイタリア語が分からないと、これ又怒りながら言っていた。
あ!ちなみに、その消しゴムは、他の女の子が間違って家へ持って帰ってしまったらしく、翌日きちんと戻って来た。その女の子がイタリア人だったのか外国人だったのか知らないが、証拠もないのに勝手に決めつけちゃダメだよね…
なので、その子にあんなに怒る意味なかったよねと言うと、何事もなかったかの様にケロッとしてた。自分が間違えた事に対しての反省は全くない。濡れ衣を着せられた方はたまったもんじゃない。
もし、私の息子が同じことをしたら、きちんと息子に注意すると思う。



この子がこういう風に、外国人の子達に対して差別的な発言をするのは、家族が家で言っているか、先生が言っているかのどちらかだ。この子の場合、多分両方じゃないかなと思う。

それに、外国人の子達がイタリア語が上手く話せないのは、その子達だけのせいじゃない。
ちなみに、その子のクラスはたったの13人しかいない。息子のクラスは小1から25人だった。
そして、勿論、アフリカ系2人、モロッコ4人、アルバニア1人、ルーマニア2人、ブラジル2人、日本(息子)と外国人の親を持つ生徒が何人もいた。でも息子の担任は、決して国籍やイタリア語力の差で優劣をつけたりしなかった。逆に、他の国の言葉が話せることは、とても素晴らしいこと!だと、常に子供達に教えてくれた。そのせいか、息子のクラスで人種差別的な問題が起きたことはなかった。

この子のお母さん、一見人当たりも良くて、そんな差別的なことを言うような人に見えないんだけど、息子にもろに出ている。。。そして、この子が何かにつけて不平不満ばかり言うところも、実は母親にそっくりらしい。イタ夫曰く、その子の母方のお爺さんが、差別っぽい事を言う人らしい。


とにかく、頭でっかちで、自我ばかり強くて、大人の様な口をきき、言動が全く子供っぽくない。そのくせ、おやつを食べる時の行気はとっても悪い。たった6年間しか生きていない自分の知識が全て正しいと思っている。怖っ。。。😱

こういう子供の頃から無意識に人種差別をする光景を見ると、イタリアに住んでいる外国人として、めちゃくちゃその子の周りの大人に腹が立つ!イタリアだけでなく世界中で子供間でも人種差別が存在するんだろう。本当に悲しい。。。

この外国人のクラスメート達がイタリア語が上手く話せないことを悪く言うのは間違っていると、その子に説明してもきっと聞く耳を持たないだろう。自分がいつも正しいと思う性格が出来上がってしまっているから。まして、家族や先生が吹き込んでいるのなら意味ない。

その子の親に言うかどうか悩んでいる。

随分前の話になるが、中学1年生まで学校に通えていた時に、息子の友達が我が家へ遊びに来た。そして夕方、イタ夫がその子を家まで送って行った時に、その子のお母さん(イタ夫の昔からの知り合い)から、スパイが怒っていると聞いた。
注)スパイとは、息子の友達の母親に私が勝手につけたあだ名。

理由はこの過去記事を参照。



なぜスパイが怒っているのかと言うと、子供達が「Fortnite」というオンラインゲームをしている時、スパイの息子が一緒にゲームをしている5人のグループの中の年下の子のことを、いつもからかって意地悪なことを言うらしく、他の子達がそれに腹を立て、スパイの息子を参加させない様にしたのが理由らしい。

スパイが怒っていると教えてくれたお母さんとスパイは、今までとても仲が良かったのに、スパイは朝会っても立ち話もせず、挨拶だけして立ち去って行ったらしい。(ちなみに、現在は仲直りしている)

この話はイタ夫が直接聞いたので、私は詳しくは知らないが、イタ夫は"子供達同士の喧嘩に親が怒るなんてナンセンス!"と言っている。

私もイタ夫と珍しく(?)同意見。しかも、間違った事をしたのはスパイの息子だし。でも、息子達もきちんとなぜみんなが怒っているのか理由を伝えなくちゃいけないし、1対4で仲間外れにするのは良くないとイタ夫に言った。

で、イタ夫が息子に、仲間外れは良くない、ゲームは一緒に参加させてあげる様にと話してた。

この一件で、私がすぐに思ったのは、小学校5年間が終わって本当に良かった!ということ。

息子の小学校の時のクラスの親達は、クラス代表のミニスカポリスを中心に、ほぼ毎朝!学校の門の前で井戸端会議をしていた。(他のクラスの親達の間で、うちのクラスはいつも井戸端会議していると有名だったらしい💧)


ミニスカポリスと呼ぶ様になった理由はこちら


私も話の内容が半分位しか分からなくても、なるべく参加する様にしていた。


そんな中、スパイもミニスカポリスがいない所では彼女の陰口をいつも延々と話し、スパイと他のママ友とのこっちの井戸端会議にも参加する様にしていたので、井戸端会議続きの5年間だった…

全く興味のないゴシップ話とか、めちゃくちゃ退屈でキツかった時もあった。何かと理由をつけてすぐに帰ろうと思えば出来たのだけど、それだと付き合い悪いとスパイに陰口言われるのが目に見えてたし、息子の友達の親なのでこっちもなるべく参加する様にしてた。

でも中学になり、車で送り迎えの時は、中学校の周りは大渋滞で駐車スペースを見つけられないので、ちょっと離れた所に車を停めるから、もうミニスカ(息子とは別クラス)やスパイとほぼ顔を合わさなくて済む。井戸端会議も無し!あーーーなんて楽なの!

過去記事でスパイのことが苦手と書いた。



実はスパイは、私へ人種差別的な冗談を平気で言ってくる。

私が犬を連れて行くと、犬を食べるのか?と何度も聞いて来たり(日本では犬は食べないと既に説明したので、分かっててわざと何度も言ってくる)
私が黄色系の服やマフラーを身に付けていると、黄色は止めなさいよ〜と余計なお世話なことを言って来たり(多分、黄色人種だからだと思う)
ある時は、バスケットの練習後、いきなり息子の顔を見て「あなたの顔黄色いわね!」と言った😡。私は息子とスパイの息子が友達なので、スパイに私が人種差別的なことを言われてもスルーして来たが、流石に息子に対して言われた時はムカつきが顔に出ていたと思う。私は息子に「帰るよ!」と言って相手にせずに、さっさと帰った。幸いにも鈍感な息子は、何も気づかず気にしていなかった。

出来ることなら、関わりたくない類の人だが、息子同士が友達で同じ中学に通っているうちは、我慢して付き合いを続けている。まぁ、今はコロナ禍でほぼ会うこともないので良いけれど。

こんなスパイだが、旦那さんはめちゃくちゃ良い人で驚く。そして、スパイは旦那さんを尻に敷いている。

私の住む町では、コロナウイルス感染者は出ていない。
しかし、連日のコロナウイルス関連の報道で、みんな注意して閉め切った場所や人の集まる場所へ行かないようにしている。

昨日、どうしても買わないといけない物があり、ショッピングモールへ行った。

めちゃくちゃ人が少なかった。

たまたま入った店で、子供用の防水ジャケットがものすごく値下げされていたので、買うためにレジへ持って行くと、、、

レジ担当の女店員が、私を見て、少し離れた別の店員に目配せした。

イタリア人、分別無しに思ってることを言ったり、態度に出る人が多い。

その女店員も客商売なのに、思いっきり考えてることが顔と態度に出てて、バレバレだった。

ちなみに、イタリアでの感染者はアジア人よりもイタリア人の方が圧倒的に多いのに。。。

もう一軒の別の店では、普通に接客された。

どこの国にも、無知な人と、教養のある人がいるのは当たり前と思い、家へ帰ると。。。

あの、アホ女店員!コロナウイルスの心配で頭がいっぱいで、万引き防止用の器具を取るのをすっかり忘れた。。。昼食後、仕方なくもう一度その店に行った。(こんな二度手間はイタリアあるある。。。)

もし、又あのアホ女店員だったら、わざと咳でもしてやろうかとちょこっと思ったけれど、残念ながら、別の店員さんで、私が「これ取るの忘れてましたよ」と見せると、「すいませんでした」と謝ってきちんと接客してくれた。

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